出番は少ない方がいい。だけどなくてはならないもの。
こんばんは、広報担当ひかるです。
みなさんは、「地域を守る」「安全・安心に暮らす」
こんな言葉をよく耳にしませんか?
では、具体的にどうやって?私たちの暮らしはどう守られているの?という疑問を消防団の活動からクリアにしていきたいと思います。
東温市の消防団とは?
消防団は地域に住んでいる人たちの有志で組まれています。
東温市では第1分団〜第6分団に分かれて、さらに分団の中でもいくつかの部に分けられています。
火災や風水害が起きたときなど有事に出動します。
平常時も資機材の整備などを行っています。
そして、災害時すぐに対応するために日々訓練を行なっています。
訓練は季節によって異なる
日本はもともと災害が多い国。
それぞれの季節で起こる災害が変わってきます。
今の時期は洪水など水に関係する災害が起きやすくなっています。
秋に近づいてくると、台風など雨に加え風も伴う災害が起こりやすくなります。
そのため、季節に応じて訓練をしなければなりません。
また、消防団員は定期的に変わるため、訓練も頻繁にする必要があります。
どんな訓練が行われているの?
道路冠水や床上浸水などの水害が起きたときに、排水作業を行わなければなりません。
そのための「緊急排水エンジンポンプ取扱い訓練」を今回取材させていただきました。
排水作業は、排水ポンプを設定し、給水ホースを接続した後に、排水作業が行われます。
ホースをきちんと繋げて、水を入れ、機械の操作を行う、などひとつひとつ正しい手順を踏んで使用しなければなりません。
そして、ホースやポンプは重く体力も必要だと感じました。
「出番がないほうがいい。けどやらなくてはならないこと」
実際に消防団の方はどのような思いをもって訓練に参加しているのか、東温市消防団の5分団3部の部長 大石 一弘さんからお話を聞きました。
「今日の訓練は、昨年は参加できず、初めて参加しました。」
大石さんだけでなく、今回の訓練は、半分以上の方が初めての参加だったそうです。
「出番はできるだけないほうがいい。けれど、いざとなった時にはすぐ対応できるような体制をとらなければならないから、日々の訓練は必要」
災害はいつ起こるか、わかりません。できたら起こってほしくないもの。
でも災害時は、すぐに動けないといけない。だからこそ訓練は必要で、なくてはならないものだと感じました。
実際に、消防署員との質疑応答の時間にはたくさんの質問が飛び交い、消防団員の皆さんが訓練に真剣に取り組む姿勢が伝わってきました。
訓練の最後に消防署員の方が「できないと考えるのではなく、どうにかしてやるんです、私たちは」とおっしゃっていました。
消防署員の方や消防団の方から、地域に住んでいる人たちの命を守らなければならない、災害に対する使命感を感じました。
地域を守ってくれている方に感謝の気持ちを持ちつつ、安全・安心とはなんだろう、と日々私たちが考えることが大切ではないかと思いました。
みなさんも地域の安心・安全について考えてみませんか?
それでは、また!