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【全国コンクール入選】自治体広報が賞レースに挑む3つの理由

どうも。広報担当小出です。毎年1回「広報コンクール(主催:日本広報協会)」という審査会が開かれています。

広報コンクールとは・・
自治体広報の質向上を目指して、企画力、文章力、デザイン・レイアウト力を審査。各都道府県での審査を経て全国コンクールが開催される。

令和2年度、東温市は愛媛県広報コンクールで特選をいただき、この度全国コンクールで入選することができました!取材させてもらった皆様ありがとうございました!

全国コンクールの入選以上は15点選ばれています。全国の自治体数が1,700だとすると嬉しい数字です。

まちのWEBメディアでも取り上げてくれました。

さて今日は「自治体広報誌がなぜコンクールに応募するのか?」をお伝えしたいと思います。その理由は次の3つです。

① 数値化させたい
② 単純に読者を増やしたい
③ 全国でのつながりを作りたい

では細かくご説明していきます。

数値化したかった

自治体広報紙の役割は、まちの情報を届けて、行動をおこすきっかけを作り、まちの参画者を増やす・まちを推す人を増やすことと定義しています。その話をまとめた記事はこちらです。

ゴール設定している「推す人の人数」って遠すぎて分かりにくいし、説明もしにくいのがネックでした。だから遠すぎるゴールには小刻みな成果が必要だったんです。

推す人を増やす◀︎参画する人を増やす◀︎調べる人を増やす◀︎広報を見る人を増やす・・・と、かなり長い道のりを歩くには、小さな成果を出し続けていかないと事業として成立しません。千里の道も一歩から。

ということで、異動して最初に「広報コンクールで入賞」を目標設定して逃げ道を遮断しました。これで、あとはどれだけ「広報いいね」と言ってくれる人を増やすかに注力できますね。一本しかない橋が壊れて孤立するコナンみたいなもんです。あとは犯人探すだけ。せやかて工藤です。

年1回のアンケートでフィードバック

2〜3月に「今年の広報はいかがでしたか?」とアンケートをとっています。広報担当へのガチ通信簿。皆さんからダイレクトに講評をいただくので、心折れることもあります。アンケート結果がこちら。

【平成30年度】(5段階評価)
レイアウト・・3.71
写真・・3.84
記事・・3.62
【令和元年度】(5段階評価)
レイアウト・・4.02
写真・・4.08
記事・・3.93
【令和2年度】(5段階評価)
レイアウト・・4.10
写真・・4.22
記事・・4.02

毎年約500件ほどの回答集計結果です。広報業務は数値化しにくく、自治体としてはKPIが設定しにくいものです。財政部局(お財布事情を考える係)も成果が分かりにくい事業への投資には頭を悩ませます。

なので市民の皆さんの評価と広報コンクールという第3者からの評価が必要でした。いくら担当者がやるやる言っても成果の上がっていない事業へは大事なお金は投資できません。

読者を増やす

広報コンクールで特選を取ると新聞社さんも記事を載せてくれます。すると地元新聞は県内の多くの皆さんが目を通すので、今まで読んだことない人も「どんな広報作ってるの?」と手に取ってくれるようになります。毎月1回必ず出版するので、継続的に見てくれる人数が増えます。嬉しい。

実際「なんかうち(東温市)の広報、賞取ったんやて?」「いつも見てるよ」と声をかけてくれる回数が格段に上がりました。推す人を増やすために母数をまず増やすことから始めたわけです。

次に、広報担当ではSNSやnoteなども並行して更新し続けています。掲載する記事は広報にももちろん掲載しますし、広報ができました!という記事もWEBへ流します。

その時の広報紙が「正直、微妙だよね・・」という評価だと、WEB媒体の流入も悪くなる。両輪で回す必要があるから、広報コンクールを目指してクオリティを上げたというわけです。

「東温市の広報なんかいいよね」と近くの人が褒めていると、「へぇ。確かにね〜」と周りの人も見てくれるようになります。ハロー効果が良い方向に働いて欲しいなと思って作っています。ハローハロー。ビートルズのやつですね。

全国のつながりを作りたい

地方自治体は市民へのサービスを提供するものですので、他自治体とのつながりは意外とありません。もちろん研修や同じ業務で一緒になって仲が良い県内の自治体職員さんや、他自治体との連携協定を結んでいる事例はあります。

全国コンクールで入選以上を取ると、主催する日本広報協会のHPにしっかりと掲載されます。他の自治体のHPってほとんど見ることがない中、全国の広報担当はおそらく事例研究のために一度は目を通すページ。いや一度と言わず参考に何度も見ます。

そういった全国的なつながりができれば、これまでと違った何かを生み出すヒントになるかもしれませんし、全国に東温市を発信するツールが出来上がる。広告換算するといくらになるか改めて検証したいほどです。銭ゲバ。

「東温市、こんなにいいところですよ〜」「こんな面白い人いますよ〜」とまちのPRが全国でできる希少な場所と捉えているので、コンクールを狙っているというわけです。それほど、東温市の人たちは楽しい皆さんばかり!

入選した広報がこちら

全国広報コンクール、市部と一枚写真の部で入選したのは8月号と10月号です。

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こちらが広報とうおん10月号。11人におすすめ本を紹介してもらいました。

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一枚写真で入選した広報とうおん8月号。水難事故防止を呼びかけました。

ちなみに同じ愛媛県の内子町さんは2年連続で内閣総理大臣賞(いわゆる日本1)、昨年と今年は1席(日本2位)を受賞されています。他にも西予市さん伊予市さん松前町さんなどなど愛媛県の自治体広報はレベルが高杉です・・!

えらそうに書いていますが(なんぼのもんじゃい)、ほんと毎日楽しんで発信できるのも取材する皆さんが楽しいから。東温市のPRというか住む人みんなのPRって感じです。取り止めもない内容でしたが、自治体のnote運用も増えていますし、ご質問あればコメントください!コメント返しでなんでもお答えします!ではまた。


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